この日の宿は、駅近くの「
三国屋」さん。
通された部屋は、玄関を入って、ちょっと暗めの廊下を進み左側の部屋。YHばかりを泊まり歩いてきた身には、過分な広い部屋である。この宿でここだけというバス、トイレ付きの部屋。なんでも、本日、団体さんがお泊まりで、この部屋しか空いてないのだとか。後で分かったことだが、部屋に案内してくれたのは、この宿の女将さん。歓迎のお茶などを入れてもらっている間に書き終えた宿帳をみて、「北海道からですか。」とおっしゃる。「戦争中に、函館に疎開しとりまして、懐かしいですね。」
同行の3人のうち、一人は、函館在住であった。細かな会話は忘れたが、しばし歓談。
宿にも風呂はあるが、外湯をどうぞとの案内もあって、夕食前に出かけることとする。6つあるとのことだが、この日は地蔵湯、一の湯と入らせてもらった。全部をまわるのが礼儀かもしれないが、これ以上湯船につかれば、せっかくの温泉が苦行に変わりかねないので、2軒で打ち止めとし、宿に戻る。
さて、待望の晩飯である。宿泊がYHということもあって、旅行中慎んでいた酒も、一人一合付けてもらうことにした。破格値段での宿泊という意識もあるし、通された部屋がこの宿一番の部屋と言うことだったので、正直、晩飯の献立にはあまり期待していなかったのだが、粗食に慣れ親しんだ身には、豪華絢爛。マツバガニまで登場してもらったのには感激しまくり。
夕膳のまかないも、女将さんがやってくれました。
久しぶりの酒が利いたのか、食後、急速に眠くなる。早々に3人そろって就寝。宴会でも終わったのか、同宿の団体客が廊下で大きな声を出しているのを聞きながら、眠りに落ちる。厚手のマットにふかふか気分で気持ちがいい。
↓献立
夕:松葉ガニの三杯酢、茶碗蒸し、トロの刺身、クラゲの酢の物、天ぷら、漬物
朝:ワラビとキクラゲづけ、玉子焼き、湯豆腐、漬け物、海苔
【関連リンク】 一の湯、地蔵湯その他の外湯
四方山話:
今回の旅日記の文章を綴りながら、HPなどを検索。三国屋さんのもありましたねぇ〜。三国屋の女将さん、ご健在かしらと思いながら、HPを眺めていたら、パソコンに向かう女将さんの姿がありました。
【参照先】−ページの一番下
時間も経ってるから経営母体の交代などもあり得ますが、後ろ姿とはいえ、当時のイメージや年齢が記憶と合致するので、多分、同じ方でしょう。−その節はお世話になりました。m(_ _)m−