2007.10.17 Wednesday
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当時の写真がないので、公式サイトで、ご勘弁を
ずっと萩の町は土塀だと思いこんできたのだが、あらためて、当時の写真を引っ張り出してきたら白壁であった。
当時、日本史の中で、明治維新前後が一番躍動的だったのではないかと思っていた。現在に近く、TVドラマなどで取り上げられる機会が多いこともあったが、なにより、結果はともあれ、日本を変えなければダメだという志が、登場人物に見えるのが気に入っていた。なにせ、権力的なものへの反感が強くある。60年安保までは古くないが、高校レベルまで降りてきていた学園紛争の最後の世代である。
そんな頃、島崎藤村の「夜明け前」に出会った。1976の旅は、「夜明け前」の舞台への旅をした。初めて読んだときには、作者が何を書こうとしていたのかいまいちピンと来ないものがあったが、今は、庶民にとって、『維新では、何もが変わらなかった』ことがテーマなのかなと思ったりする。ただ、維新の延長線上に、戦後のこの国の反映があるのかもしれないと思ったりもする。
ともあれ、当時は、今よりもっと熱く短絡的な思考をしていたので、ひとつの時代に区切りをつける、重要なターニングポイントくらいに思っていた。
尊皇攘夷が何故開国倒幕に流れていったのか、不思議な時代である。
そんなこともあって、吉田松陰や高杉晋作など維新の活躍者を輩出した萩のまちは今回の旅でも、もっとも楽しみにしていたところである。