残雪と青空、過酷な冬から暮らしを守る威風堂々とした合掌造り。
自然と人の営みが心地よく交わる姿に、安らぎを覚える。
過酷な冬の暮らしを越えた後、目にするもの、聞こえてくる音、身体を包み込んでくれる温もり、こうした春の再来を感じさせる自然の語りかけは、冬の試練を乗り越えてきたものにとって、歓喜を呼び起こすもの。
草花が芽吹き、新緑の柔らかそうな色合い、陽光の温もり、雪解け水のせせらぎの音、どれほどの価値があるかを身体で感じている。
だからこそ、春は、雪に埋もれる地に暮らすものだけに特別の優しさを恵むと思っている。雪解け水でぬかるむ小道の様にも、優しさがある。
冬のつらさが想像できない、暖かな日だまりの中を散策した。一番、素敵なときに訪れたのかもしれない。
多分ここは、『白川八幡宮』